quirk of Fate の Silver II
続きまして、シルバーワイヤーを紐に見立てた Stiringsシリーズのご紹介です。
こちらも有機的な曲線で表現したアラベスク柄が特徴です。
やり直しをすると金属にくせやキズがつくので、手首を柔らかくしてクルクルと一気に回転させ作る蔦のツルのようなパーツ。
それらをいくつもつくり、その接合部分をロウ付けしていきます。
慎重に考え配置していざ火を付けるのですが、温めたロウ(接着剤的な役割)が溶けだすとパーツが微妙に動いてバランスがくずれる懸念があるので、その時が制作工程での一番のドキドキハイライトです。
シルバーという素材は、実はなかなかの繊細さんで、火で温めると火ムラ(黒い鈍い光の影)ができたり、回転数を上げて磨くと、輝くどころか逆にくすみが出てきたりして、クールな顔してとても取り扱いに手間がかかります。
しかし一方で、温かさと柔和さを秘めており、クリエイティブな楽しさを享受できる魅力的な金属の一つです。
quirk of Fate 初期の頃から愛され続けているシルバージュエリーは、コーティングの工夫や、イヤリングユーザーさんへの身につけやすいご提案など改善を重ねながら進化中です。
是非、お楽しみくださいませ。
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